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導入修習のあれこれ その1 

 こんにちは。先週の金曜日で導入修習が終わって実家に帰ってきました。導入修習に関する情報を書いているブログは幾つかありますが、僕なりに思ったことなどがあるので、何回かに分けて導入修習に関するいろいろなことを書いていこうと思います。



1 合格発表後~導入修習開始前

(1)司法修習生の申込み
 司法試験の合格発表はインターネットで見る人が多いと思います。法務省のサイトは重くなるので、4時ぴったりに見ることは難しいと思います。僕は番号が2000番台と結構後ろのほうだったので、いつまでたっても読み込みませんでした。何回かリロードしているうちに、父親から電話がかかってきて合格を察しました。自分で見たかったなあと思いつつ、一安心。親しい人に連絡をして、その日は1日中浮かれていました。


 しばらくすると、自宅に封筒が届きます。その中には、「司法修習生になりたいんやったら申込みしてや」という内容の紙切れ等が入っています。司法試験受かったからといって自動的に手続が進んでいくわけではないということです。さらに、申込期間が1週間から10日程度しかないので、もたもたしていると期間を徒過してしまうので注意が必要です。


 さて、その申込みですが、単に書類を書いておしまい~~というわけではなく、いくつか提出すべき書類があります。覚えている限りでは、①大学、大学院の成績表、②住民票、③退職証明書、④健康診断書、⑤登記されていないことの証明書あたりを提出しました。このうち、①③は、申込書と同時に出さなきゃいけないわけではなく、あとから提出することも認められます。僕も、塾でアルバイトをしていましたが、採用発令日の11月26日の数日前までバイトをして、そこから退職証明書を書いてもらって提出しました。④は、大きめの病院にいったらやってもらえるのですが、結構な額をとられるので要注意です。僕は、親戚への挨拶のついでにやろうと思って初診の病院に予約したところ、8000円近くとられて合格の喜びも醒めてしまいました。
 

 問題は、⑤です。これはマジで注意が必要です。
 自分が登記されていないことの証明書は、法務局で発行してくれるとのことで、僕は地元(新潟県上越市)の法務局に行ってきました。そこで、受付の人に発行してほしいんですけど~といったら、難しそうな顔をしながら、「あ~これはちょっとムリですね。。」と言われました。え、なんでなんだ、と理由を尋ねると、どうも支局レベルでは発行する権限がないらしく、県庁所在地の法務局までいかなきゃならないとの話でした。
 僕は「法務局の名のつくところならどこでも発行してもらえる」というように思いこんでしまって、結構ギリギリまで伸ばして遊んでいたので、とても困りました。結局、新潟に行くよりも長野のほうが近いので、新幹線に乗って超速で行ってきました(その日は夕方からバイトがあったので観光することもできず…)。司法試験に受かってから、なるべく早いうちに片づけておきたい書類だと思います(自信がある人は、合格発表前とかにでも旅行か何かのついでに取得するのもありかもしれませんね)。



(2)司法修習生採用決定後
 さて、そんなこんなで必要書類を揃えて申込みを無事に完了すると、忘れたころに修習地の決定通知と段ボールが送られてきます。修習地の決定方法は本当に謎で、よくわかりません。友人が第一大阪第三和歌山で書いたら和歌山になったので、「和歌山と書いたらその瞬間和歌山になる」説は結構有力なのかなと思いました(その友人曰く、過去にも同じ例があったらしい)。 「修習地ガチャ」はドキドキですが、特筆すべき理由のない人は、運に任せるしかありません。就活とか、観光とか、いろいろなことを考えて自分の行きたいところを書けばよいのではないでしょうか。


 そして、教材の詰まった段ボールが1箱来ます。これにはいわゆる「白表紙(しらびょうし)」という司法研修所のテキストがたくさん入っていました。『新問題研究 要件事実』や『プラクティス刑事裁判』あたりは、僕は京大ローで使っていたので、おひさしぶりですという感じでした。
 もっとも、これらの教材は司法修習開始前に全部読んでこい!というものではなくて、特に読んできてほしいものが指定されています。それと同時に、「事前課題」なるものが与えられます。期限までに起案して郵送で送らなければなりません。導入修習前は色々楽しい予定があると思いますが、計画的に進めるようにしましょう。



(3)この期間の就活
 合格発表後~導入修習開始前の期間に、就活に関するイベントがいくつかあります。東京弁護士会、大阪弁護士会の合同説明会がそれぞれあったと思います。僕は、大阪修習になったしとりあえず大阪の合説にでも行ってみるかと思って、誕生日であったにもかかわらず、スーツを着て様子見に行ってきました。同級生にも久しぶりに会えたので良かったと思います。なお、僕自身の感想ですが、合説自体で得たものは特にありません。行っても行かなくても変わらないと思います。


 この時期に就活するのは色々な考慮要素があるように思います。この時期にどういう分野・規模の事務所が採用活動をしているのかはよくわかりませんが、採用活動をしている事務所の数はそこそこあるように思いました。僕は大学院を卒業した後ずっと実家で暮らしていたので、東京にしろ大阪にしろ、出かけるとなれば交通費がかかります。もったいないし、今の時点から就活してぜひとも内定が欲しいという感じでもなかったので、情報収集にとどめて、本格的にやるのは導入修習で和光に行ったとき、あるいはその後大阪に行ったときに一生懸命やればいいかなと思って、就活をさぼっていました。逆に、自分の就職希望地圏内に住む人は、ライバルの少ないこの時期に就活をするのも十分合理性があると思います。



2 導入修習中

(1)日々の生活(講義)
 導入修習は、月曜から金曜まで3週間あります。初日を除き、9時50分スタートなので、朝はずいぶん余裕があります。ただ、寮生活に慣れなかったり、飲み会があったりなどで、結構身体は疲れるので、講義中に寝ている人はちらほらいます。朝始まる時間が遅いので、毎日しっかり寝ておきましょう。


 講義は、クラス単位で行われます。クラスは修習地で分かれているので、1年間を通じて顔を合わせるメンバーも多くいます。僕のクラスにも様々な出自・性格の人がいて、とても面白かったと思います。笑
 講義には、「民事裁判」「民事弁護」「検察」「刑事裁判」「刑事弁護」という5つの科目があって、それぞれに教官が1人います。ただ、講義の中には例えば「民事総合」といった、民事系の教官2人が担当されるコラボ講義みたいなのも割とあります。だいたい50~60分ごとに、10~15分程度の休憩が挟まれます。


 基本的に、講義は予習してくることが前提になるものが多いです。グループワークみたいなのもあるので、特にそこでは最低限記録は読んでくるくらいのことはしないといけないと思います。ただ、毎日2時間も3時間も予習しなきゃいけないみたいなことはなく、1時間~2時間あれば終わるものばかりだったと思います。念入りに予習するとなれば、もう少しかかるのでしょうが。そして、予習してきたことを前提として、講義中に、教官に質問をされることがあります。しかし、僕のクラスの教官はみな優しかったので、「わかりません」と答えてもすぐに逃がしてくれました。正直なところ、京大ローのソクラテスを2年間耐えてきた僕からすれば、司法研修所のソクラテスはそんなにきついものではないと思います。笑


 あとは、5科目について、「即日起案」というものがあります。右も左もわからない状態でとりあえず起案せよというものなので、僕はどれもよくできませんでした。採点はされないとの話ですが、一応すべての起案は読まれているようです(検察教官は、コメントを付していました)。P・J志望の人は、ここも頑張らないといけないのでしょうか(わからない)。


 服装ですが、男女ともに基本はスーツです。ただ、日がたつにつれて、男性はネクタイをつけない人が出てきたり、私服で来る人がいたりして、女性はいわゆる「オフィスカジュアル」ともいうべき服装をする人が多くなってきたように思います(ファッションに疎いので、女性の服装を何という言葉で表せばいいのかわかりません笑)。

(2)日々の生活(講義後)
 講義は大体5時前後に終わるので、その後は予習するもよし、飯食いにいくのもよし、友達とわいわいするもよし、いろいろ選択肢があります。自分の好きなように過ごせばいいともいます。


 僕は基本的には、①クラス・班飲み会に参加する、②東京にいる友人と久しぶりに会う、③一人で好きなように過ごす、④面接に行くという4つで過ごしていました。中でも②③が多かったかな。
 ①は、クラス・班飲み会以外にも様々な名目で行われているようです。ツイッターで相互FFになった人がオフ会するみたいなのも見たことがあります。お酒を飲むのが好きな人は、いろいろ参加してみるのがいいのではないでしょうか。
 ④については、上述したように、交通費がそんなにかからない今がチャンスと思って、就活に着手しました。事務所のリサーチや履歴書の作成は導入修習開始前に済ませていたので、それを送付して面接に呼ばれたところに行きました。ただ、自分の想定に反して1週間で内定が出たので、あまり就活の経験を積まないまま終了してしまいました(当初は東京では面接の練習をしようと思っていた)。就活については、別の記事に書こうと思います。



3 寮生活について

(1)寮の部屋について
 司法研修所には寮があります。もっとも、修習生全員が入れるわけではなく、東京埼玉当たりの近い人は応募してもほぼ外されるようです。
 寮には「いずみ寮」と「ひかり寮」があります。ひかり寮のほうは、そんなに古い建物ではなく、結構きれいらしいです。しかし、数が少ないので、多くの人はいずみ寮に配属されます。僕もいずみ寮でした(3Fの部屋)。


 いずみ寮は、ビジネスホテルの1室を少し汚くした感じです。写真はアップすると守秘義務に抵触する的な感じで怒られてしまうという感じらしいので、上げられません。


 部屋には、①ベッド(収納付き)、②机+電気スタンド、③エアコン、④ミニ冷蔵庫、⑤本立て、⑥クローゼット&物入れ、⑦風呂+トイレ(いわゆるユニットバス)がありました。どれも平成30年にしてはちょっとなあと思うものですが、安いので我慢するしかありません。
 ちょっとずつコメントをします。①ベッドは、固いです。枕も微妙です。導入修習は疲れるので慣れたらすぐ寝られますけど、集合修習の時はもう少し睡眠の質を上げるべく、何か対策を打ちたいと思いました。②机は、ちょっと狭いです。ほぼ正方形みたいな形です。ちなみに、エアコンの死角みたいな位置に机があるので、導入修習中は机で勉強するとちょっと寒かったです。③エアコンは、そんなに古いモデルではないので機能的には問題なし。④冷蔵庫は、まさしくホテルにくっついてるちっこいアレをイメージしてくれればよいと思います。冷凍スペースはないので、共用の冷蔵庫に入れるしかありません。集合修習の時とかは、気軽にアイスを食べたりすることができないのは、致命的ですね。⑤本立てスペースは、机からはちょっと離れた位置にあるので不便です。僕は物置にしていました。⑥クローゼット&物入れは、個人的には十分なスペースがありました。⑦風呂+トイレは狭いです。便器も浴槽も油断したらすぐ汚れます。


 床とかも汚れている部分が多く、拭き掃除をしても取れないものが多かったです。僕のクラスの女子で、「自分の部屋のドアの内側に人の血の手形がべっとりとついていて絶叫した」という自己紹介をした方がいて、なんて怖いところに来てしまったんだ‥・と思いました。
 食生活のことも考えると、ここで「快適」な生活を送ることはなかなか難しいと思います。


(2)寮の共用設備について
 寮には、各フロアに、①給湯室、②共用トイレ、③リネン室、④ランドリー室、⑤談話室があります。
 ①給湯室には、大きな冷蔵庫、トースター、電子レンジがありました。④は、洗濯機と乾燥機がそれぞれ10台ずつくらいあります。普通のタイプなので、無難にお洗濯ができます。料金は無料ですが、利用時間が制限されているので、いつでも好きなタイミングでできるというわけではありません。⑤は、フロアによっては和室だったりしますが、そこそこの人数が入れるスペースがあります。そこでピザパーティをしたりして毎晩楽しそうでした。正直、談話室に近い部屋の人はガヤガヤ音が聞こえてきてなかなかしんどそうです。僕は談話室からかなり離れた位置の部屋だったので、助かりました。部屋の位置ガチャに関しては、修習地ガチャ並みにドキドキかもしれません。

 また、1Fにごみを24時間捨てることのできるスペース、コピー機、食べ物・飲み物の自動販売機があります。テレビも1台あって、スマブラをやっている人を見かけたことがあります。



4 持ち物について

 寮生活では、段ボールに荷物を詰めて送ることになりますが、個人的な持っていくといいものランキングを作ってみたのでよかったら参考にしてみてください。

<Sランク・必ずいる>
①延長コード
 寮の部屋にはコンセントが4か所ほどありますが、机の横にあるもの以外は変な位置にあります。延長コードは間違いなく必要でしょう。僕は5個のコンセントがある延長コードを1つ持っていきました。
②湯沸かしポット
 これがあると、部屋の中でコーヒーを飲めたり、カップラーメン、みそ汁、スープの類を食べることができます。電気代は気にしなくてよいので、特に冬の導入修習の時は必須でしょう。
③加湿器
 加湿器はあれば寝てるときに喉をやられる可能性を抑えることができます。エアコンをかけるときはもちろん、かけなくても朝起きると濡らしたタオルが半分以上乾いているので、寮の部屋内は結構乾燥します。最近は、USBにさして使う小さいタイプの加湿器もアマゾンで手軽な値段で売っているので、そういうのでいいと思います。僕は、引越しの時にもらったミニ加湿器みたいなのを持ち込み、毎日使ってました。
④袋
 袋には二種類あって、「買い物したときに商品を入れるマイバッグ」と、「ゴミ袋」です。前者については、寮生活ではまとめて買い物をすることが多いと思います。僕は買い物のたびに毎回持ち歩いていました。後者は、コンビニのレジ袋での自転車操業では結構追いつかなくなるので、ある程度の枚数を持っていくことをおすすめします。
⑤ファイル・クリアフォルダ
 講義で多くのプリント類が配られます。中には、導入修習終了時に返却しなければならない事件記録等もあるので、きっちり整理することが必要となるので、プリントをしまっておけるファイルやクリアフォルダを100均で調達しておくのがよいと思います。


<Aランク・あればよい>
①食器類+インスタント食品
 部屋でご飯を食べる機会がそれなりにあると思うので、最低限の食器類があると便利だと思います。ちなみに、僕は(新潟県出身ということもあり)、食器類にあわせて炊飯器を持ち込んでいました。笑 食器類を持ち込むなら、キッチンペーパーと食器用洗剤は持っていくのがよいでしょう。
 さらに、インスタント食品をいくつか持ち込んでもいいと思います。僕は、特にカップみそ汁がおいしいなと思って週3くらいで食べていました(おいしいみそ汁を食べる機会がない)。
②リセッシュ・ルームフレグランス
 僕の部屋はそこまで気になりませんでしたが、部屋によっては前の人の使い方が悪くて、部屋が黴臭かったりするようです。
③掃除のコロコロ
 100均で売ってるコロコロです。ランドリーに掃除機が何台かあるのですが、導入修習の3週間はわざわざかけるまでもないかと思って、僕はコロコロとモップシートで掃除をしていました。


<Bランク・なくても何とかなる>
①教科書類
 僕は要件事実の簡単な本、刑訴法・民訴法のリークエ、刑法各論の教科書、民事裁判・刑事裁判の本を持っていきましたが、最悪持っていかなくても何とでもなります。もちろん予習を充実させるためには、こうした教科書類があれば便利ですが、実際は白表紙で足りることが多いです。民訴リークエ、刑法各論の教科書は、持っていったはいいものの使いませんでした。
②傘
 3週間のうち、2日しか雨が降らなかったです。埼玉は、12月でも天気が安定しているのですね(新潟県民にとってはわりと衝撃的)。とはいうものの、傘を使う場面がないとは言えないので、買っていくべきかどうか迷いましたが、寮には「置き傘」というものがあって、それを自由に利用できるシステムになっています。これを利用すればよいでしょう(ただ、雨の日は朝寮から研修所に行こうと思うとすでに傘がなくなっているので、その辺は注意が必要です)。
③自転車
 研修所の周りには何もなく、例えば駅前のイトーヨーカドーにいこうとなったときには自転車があれば便利だなあと思いましたが、3週間しかないし、毎日出かけるわけでもないので、買いませんでした。よくわかっていませんが、申請すれば寮生ならだれでも使える自転車が何台かあるみたいです。


<入寮日に早く来れば拾えるもの>
 以下は、入寮日の早い時間帯に来れば、拾うことができるものの一部です。僕は入寮日当日にポケモンGOのイベントが重なっていてかなり遅くに行きましたが、その時にはコロコロの本体とサランラップくらいしかありませんでした。笑

 スリッパ、クロックス、加湿器、ハンガー、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、ボディーソープ、シャンプー、コロコロの本体、リセッシュの本体+中身、食器、サランラップ、アルミホイル、洗剤、柔軟剤…

 基本的には自宅にあるものをいくつか持っていくのがいいのではないでしょうか。



 以上、前半の記事はだいたいこんな感じです。クリスマスイブだというのに、やることもないので、ついだらだら書きすぎてしまいました。笑
 後半の記事は、「遊び」「食生活」「就活」を中心とした内容で書いていこうと思います。
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category: 日常生活

Posted on 2018/12/25 Tue. 00:06  edit  |  tb: 0   cm: 0  

司法試験受験記 Part3(4日目・5日目) 

5/19 土曜日 4日目

 結局、前日は刑事系の復習も短答の復習も本当にあっさりで終わってしまった。しかし、それは、正直なところ、刑法や刑訴法、そして短答は少し難しい問題が来ても最低限の答案を書けるだろうという考えが自分の中にあったことによる。しょせん、司法試験は、超難しいところができなくても受かる試験なのだと、自分に言い聞かせていた。


 刑法は、前日に手持ちの問題集(刑法事例演習)をさーっと読み流していた。名誉棄損罪なんか出るわけないけど、ま、一応読んどくかと思って事前に付箋を貼っておいたところを全て読み返していた。メインは強盗罪、放火罪、さらには共犯関係だろうと、ありふれた出題予想をしていたのであるが…。


 そんな僕の予想は、試験開始10秒で裏切られることになった。


 まず、問題文がおかしい。刑法は、現行の形式となった平成23年以前もある程度似た形式で出題されていたことから、今年も当然従来の形式が踏襲されているものだと思っていたが、そうではない。憲法以上におかしな問題文になっている。本当に焦った。この問題を作ったのは誰なんだと考えてみると、またウチの教授が混じっていることに気が付いた。また頭を抱えた。


 だからといって、解答を拒否するわけにはいかない。問題文を一通り読むと、気づいたことがある。そう、刑法の花形ともいうべき「財産犯」(窃盗罪、強盗罪、詐欺罪などの財産に対する罪のこと)が出題されていないのである。僕の刑法の学習の半分は財産犯に充てられていたといっても過言ではない。定期テストでもないのに、こんな出題が許されて良いものかと悔し涙が出そうになってきた。


 ただ、他方で、問1は昨日出るわけないかと思いつつも一応確認していた名誉棄損罪が問われていることにも気が付いた。名誉棄損罪の論文対策をしている人はあまり多くないのではないかと思いつつ、かといって僕も昨日読んだだけなので大差はないなあとまた悲しい気持ちになった。結局、問1・2は無難な答案を書けたように感じ、問3はさっぱりわからないので思いついたことを適当に書いた。刑法の成績は、普通だった。


 ところで、五反田駅に着いてから、自分はとんでもないミスをしたことに気が付いた。昨日ぼけーっと過ごしていたのが祟ってか、腕時計を忘れてしまったのである。困った。かといって、複数の時計を持っている人に突然話しかけるわけにもいかない。仕方ないから、刑法の時間は、前の机の人がたまたまデカイ時計をどーんと置いてくれていたため、それを参考にすることにした。本当に助かった。なお、当たり前のことであるが、学校の定期試験とは異なり、会場に時計は設置されていない。それゆえ、特に時計を忘れないようにすることは、十分に注意すべきである。


 刑法が終わってやるせない気持ちをどうにかしたいのと、腕時計を忘れて困っていたことから、同じフロアの別教室にいる元カノのところに行くことにした。彼女も刑法の出題に怒り心頭のようであったが、当然のことである。釈迦でも一度目でキレてしまうレベルの問題だろう。そんなことを言いながら、「腕時計忘れちゃったんだけど、予備のものもってたりしてない?」と本題を切り出す。彼女は、快く貸してくれた。予見できない特別損害に対する賠償として、1000円を払った。


 そして、「刑訴法もとんでもない出題になるのではないか」という危惧を伝えると、まあありうるかもねという返事が返ってきた。そこで、刑訴法はどこが出ると思うかと聞いたところ、「私は領収書の証拠能力が問題になるのではないかと思っているよ」と言われた。あまり意識したことがなかったので、意表を突かれた。彼女曰く、「ここ十年の司法試験では、領収書の証拠能力が出ていないから、今年は出ると思う」とのことであった。


 彼女の言うことは、もっともらしいが、他方で、そんな領収書の証拠能力ってどういう問題で出てくんねん…という思いもあった。結局僕は、「そんなんでないやろ~」と自分の考えを信じ、特に彼女のアドバイスを聞き入れることをしなかった。しかし、元カノのアドバイスほど核心をつくものはないとの経験則が、こんなところで活きようとは思いもよらなかったのである。


 これまでの論文でそこそこの答案だろうと思っていたのが、憲法と労働法だけであり、他は変な問題ばかりで自分の実力が発揮できなかった(ただ、これは以前に言ったことであるが、問題に対応できない自分に責任がある、すなわち、単に自分の勉強不足なのである)ことに苛立っていたので、刑訴法は何が何でもぶちのめしてやると思っていた。


 まず、刑訴法の問題を読む。出題形式の変更はなさそうだということが分かって一安心。ただ、問題を読み進めるにつれ、冷や汗をかく。領収書の証拠能力に関する設問が存在していたのである。数十分前に戻れるとしたら、大ばか者の自分に上記経験則を教えてあげたいと呆れてしまった。


 ただ、事案も設問もそこまで難しくないように感じ、領収書の証拠能力に関する設問も、書くべきであろうことはすぐに浮かんできた。答案構成を20分そこらで終えて、一気に書き続ける。7枚半という、8科目の中でも一番の分量を書ききった。今までのすべての思いを、答案にこめるとはこういうことを言うのだろうという感じであった。自分の中では、一番の出来で、間違いなくAがつくだろうと確信していた(実際のところ、ABだった公法よりもCAの刑事法のほうが合計点数が高かったので、刑訴法がかなり良い点数だったことが推測される)。


 帰り道に、自分の答案を振り返り、明日の短答はさておき、受かる確率は半々くらいかな、と思いながら、食べると決めていた焼き肉丼の店に行った。安価の割に味はピカイチで、とてもよかった。

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5/20 日曜日 5日目

 最終日は、短答と呼ばれるマーク式の試験である。短答:論文=1:8なので、配点的にはたいしたことがないのだが、ただ、一定の点数に「足切りライン」が設定されており、それよりも低い点数を取ると、論文試験で頑張ってきたのに、それらは採点されることもなく、サヨナラ~となってしまうのである。したがって、油断していいものではないのである。


 僕は、短答の対策が遅くなってしまって、あまり時間をかけられていなかったが、過去問の演習の具合をみるに、足きりに引っかかることはないだろうとは思っていた。そこで、せめて戦える点数を取ろうとおもって、前年度の難化傾向も踏まえて、目標点数を130/175に設定していた(無事に目標は達成できた)。


 まず、民法では、1問目が分からず、2問目もよく分からず、背筋の凍る思いがした。しかし、すぐにわかる問題がたくさん出てきたのでだんだん落ち着いてきて、無難にこなせた。刑法憲法は、特に面白いこともなく終わった。憲法は、採点した結果、2択にまで絞ったものを外したのが2,3個あったような気がする。センター試験世界史で、2択に絞った6つをすべて外して残念な点数に終わったことを思い出した(未回収のイタリアを回収できなかった)。


 5日目は、あっという間に終わった。いよいよ解放されたのかという思いと、これは落ちたかもわからんなという思いが交錯していて、決していい気分ではなかった。帰り際に、司法試験用六法を持ち帰っていいとのアナウンスがあったので、記念に持ち帰ることにした。ちなみに、この六法は、市販の司法試験用六法だと6000円もすることから、メルカリで3000円くらいで売買されているらしい。来年以降受験する人は、会場に放置されている六法を回収しまくって、お小遣い稼ぎをするのもいいかもしれない(ただし、めちゃくちゃ重いので、5日間の試験後で疲弊しきった身体が何冊も持ち運べるかは疑問である)。


 僕はこの日のうちに帰ることにしていたので、東京駅の付近で打ち上げを敢行する。

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 生ハムやサラミが大好物である。


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 牛頬肉を赤ワインで煮込んでにんじんソースを添えたもの。絶品であった。


 次は二人受かった状態で、祝賀会をしましょうと約束して、新幹線に乗り込む。本当にあっという間の、5日間であった。そして、もう二度とこんな試験はごめんであると、心に誓って、炭酸の抜けたコーラを飲みほした。

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Posted on 2018/10/10 Wed. 00:00  edit  |  tb: 0   cm: 0  

司法試験受験記 Part2(2日目~3日目) 

5/17 木曜日 2日目

 この日も前日と同じくらいの時間に起きて、朝食バイキングを1時間ほど楽しむ。食事中に参考書を読んだことがないし、今更そんな無駄な抵抗をしたところで意味もないので、スマホで友人らの様子を窺いつつ、のんびり過ごす。


 司法試験の最中は、ペットボトルの飲み物を持ち込んだうえ、それを飲むことができる。僕は、京大の定期試験の最中も、頭を働かせるためにはやむ無しと思い、コーラを飲む人間であったから(周りの人は本当にうるさくして申し訳ないと思っている)、例に倣って複数の飲み物を準備していた。試験中の水分補給は、頭や気分をリフレッシュさせる意味合いもあるので、定期試験の時間に自分にあう飲み物を研究しておくのがいいように思う(僕は、研究の結果、コーラという最適解を導いた)。


 ただ、他方で、飲み物を飲むと、当然トイレに行きたくなるわけである。僕の家で飼っている現在生後3か月のワンコも、何かにビビるとおしっこを漏らしてしまうことがある。試験問題を見た瞬間、自分が勉強せず捨てた分野(例えば、僕でいえば、憲法の統治部分とか、手形法とかであろう)が出てるのに気づき、急な尿意を催すかもしれない。とにかく、「オシッコ問題」は、試験中に常に付きまとうのである。


 1日目を過ごしてみてわかったことだが、試験終了後に席を立ってよいとのアナウンスがなされると、真っ先にトイレに行列ができる。これが地味に面倒で腹が立ってくるのである。僕は前から3列目であったから、スタートダッシュがきめられない。そして、特に女性は時間がかかってしかたのないことだろう。そこで、穴場っぽいトイレにいってみても何人か並んでおり、結局遠くに来たぶん、近場のトイレに行った場合に比べ、所要時間が変わらないということになってしまう。さて、どうしたものか。そんなことを考えながら、昨日と同じビルへと向かう。


 隣の席のオタクはもう来ていた。早い。しかし、昨日とは異なり、僕が隣に来ても目線もくれない。民事系は気合が入っているのだろう。かくいう僕も、特に会社法(2科目め)は一番勉強してきたし、過去問もいい感じにさばけてるから、今日はがっつり波に乗ってやろうとひそかに闘志を燃やしていたのであった。


 1科目めは民法である。正直、民法改正がなされて、どんな問題が出るのか予想できないところであり、前日の夜も軽く「類型別」とかいう見にくくて分かりにくい本に記載されている内容を復習した程度であった。頼むから普通の問題を出してくれよ~と、無関係であるがヤマケイ・潮見先生に祈りつつ、問題文の封緘シールを開けて、問題文をよむ。


 …これは、どこかで読んだことがあるような話ではないか…。なんだろう、松茸っていうけど…うーん、「アレ」に似ていないか?と頭の中がかえって混乱してしまった。そう。設問1が、京大の「民法総合」という授業で使用している教材(民法総合事例演習)の問題にそっくりであるように感じたのである。これはいけるかもしれない、と思う反面、いや、これどこかが違って慎重に考えなきゃいけないのかもしれない、どうしよう、という焦りも感じた。設問2・3を読んでみると、ハッハッハわかんねえやwという感じだったので、設問1の配点も大きいことから、慎重に攻撃防御方法を整理しながら答案を書き進めた。結局、全体的にダメだったのか、設問2・3がよくなかったのかは分からないが、民法は思ったほど成績が良くなかった。敬三先生、本当に申し訳ない。


 民法終了直後は、できたのかできてないのかよく分からなかったので、とりあえず京大生有利の問題が出たということで、こころを落ち着かせることにした。トイレは、昼ご飯を食べてから行くようにしようと思って、適当に過ごす。次は一番気合の入っている会社法であるから、頑張ってやろうと思っていた。


 2科目めは「商法」である。僕も上の方でついつい会社法と言ってしまっているが、それは不正確である。ほとんど会社法からしか出題されていないが、正式な科目名は「商法」である。したがって、商法総則とか、手形法とか出ても、誰も文句を言うことはできないのである。僕は、それらが出るのではないかとひやひやしていたが、問題文を読んでみて、ひとまずそれらの可能性はないなということで、安心した。


 だが、その安心もつかの間である。設問1の(1)で、何を書けばいいのかわからない。最初、競業取引(会社法356条1項1号)の話かと思ったが、そうではないらしい。競業取引的なことはしているものの、設問の要求は356条1項1号とは無関係のものである。困った。僕は、会社法の勉強は過去問と、京大の授業で使っていた会社法総合事例演習しかしていなかったので、このようなケースで引用すべき条文がわからない。しかたない、条文は後で探すとして後ろの問題を構成しよう。そう考えた。


 ところが、である。設問2もよく分からない。設問2(2)に至っては、あっ、はじめまして~という条文である。条文の趣旨…そんなん知らんから適当に書いとくか…と思った(出題の趣旨先生を読む限り、ここはあっていたらしい)。結論がさっぱりわからん…困った。このくそ問題を作ったのは誰だ、誰なんだ。司法試験委員に抗議の電話を入れたくなったが、試験中である。よくよく考えてみると、商法の司法試験員にはうちの教授が混じっている。ますます頭を抱えた。


 結局、設問1の条文を見つけ、構成するのに35分前後かかってしまって、本当に焦った。会社法は、自分が準備してきたものを十分に発揮することができず、散々な答案を書いてしまった(ただ、結局それは問題に対処できなかった自分の責任・準備不足ということであるが)。もっとも、成績それ自体は普通であり、みんなできなかったのだろうという感じである。


 試験終わってツイッターを開いてみると、皆口をそろえて会社法の問題に文句を言っており、普段温厚な友人まで「会社法、F○ck!!」なとどいうツイートをしていて、やっぱり難しかったのか、と思った。難しいと思っていたのは自分だけではなかったことは、正直なところ安心材料の一つである。こういう時に黙秘を貫くのが、かえってしんどい事態を招くことになるのだろう。


 気を取り直せないまま、民訴法に向かう。設問1は、全然勉強したことのないところで、笑。という感じであった。設問2もこれまた全然勉強したことのないところで、笑笑。という感じであった。設問3の補助参加の利益等は、出題を予想してて準備してきたところであったので、何とかかけるかなという感じがあった。設問3から書くことを考えて、設問1・2は仕方ないから適当に書こうと思って、適当に書いた。結局、民訴法が一番ひどい成績であった。学部の頃から、民訴法をできたためしがないので、一番やらなきゃいけない法律なのだろうと思う。


 そんなこんなで、2日目もあっという間に終わった。東京会場には、東大ローに在籍している元カノもいて、「1Fで待っているから一緒に帰ろう」とのラインが入っていたので、今日の問題等について話し合いながら帰った。彼女の話を聞くかぎり、民事系はかなりよかったらしい(あ~そういうこと書くのか、というのがわずか数分の話で何回かあった)。


 さて、司法試験は、全部で5日間あるが、試験があるのは1,2日目と4,5日目であり、真ん中の3日目は休みである。真面目な受験生は、ホテル等に帰ったうえで勉強をするのかもしれないが、僕は半分終わったし、どうせ疲れた状態で勉強しても仕方ないと思って、あらかじめ東京にいる友人とアポを取っていた。まあ、明日頑張ればいいでしょ、というスタンスで、今夜は羽を伸ばすことにした。

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 歌舞伎町にあるお肉のお店(肝心のお肉の写真がない)で飲み食いしたあと、太鼓の達人などをして、終電間際にホテルへ。風呂に入って、さっさと寝た。



5/18 金曜日 3日目

 朝は少し遅めに起きたものの、7時台だったように思う。ここで寝すぎて生活リズムを崩すのが一番いけないと思ったからである。例のごとく朝食をたくさん食べて、ホテルに戻る。


 …が、やる気が全くでない。昨日の決意は何だったのか。やる気がないときにやっても仕方がないというスタンスなので、仕方ないからアダルトサイトを見ながらやる気が出るのを待った。しかし、全然出てこない。どうしようもないので、司法試験後にしようと思っていた塾のアルバイトに応募するなどした。 


 昼ご飯を食べに外に出て、ホテルに帰ってくるときに、スタバがあるのに気が付いたので、入ってみることにした。そしたら、店員さんが今まで入ってきたスタバ、いや、おしゃれな喫茶店の中でも断トツナンバーワンで可愛い店員さんだった。おそらく、僕だけでなく、何人もの男を魅了してトリコにしてきたのだろう。絶対また合格してここに戻ってこようと思い、俄然やる気が出てきた。

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 が、そのやる気は夏の花火より短く、ものの数時間で消沈してしまった。自分でも引くくらい、やる気がでない。まだ、試験の合否が出たわけでもなければ、自分が合格を確信できるほどの答案を書いてきたという自信を持っているわけでもない。追い込まれている時にやる気が出なくなるのは、自分の悪い癖である。ただ、まあそういう自分の悪い面と向き合うのが司法試験っちゅうもんやと適当な理屈をつけて、アダルトサイトを巡回する自分を正当化した。こういう開き直りも、重要なのだろうと思う。


 結局、たいした復習もしないまま、1日が過ぎてしまった。ただ、ばっちり復習して過ごしたところで、翌日の試験の出来はたいして変わらなかっただろうということは、このときは予想できるはずもなかった。

category: 法律

Posted on 2018/10/04 Thu. 16:48  edit  |  tb: 0   cm: 0  

司法試験受験記 Part1(前日・1日目) 

 前々から書こうと思っていたのですが、今日は司法試験に関する話を書こうと思います。この「受験記」では、再現答案とか、自分は何を書いたとかそういう話をするのではなく(別の機会に書こうと思っています)、自分がどんな感じで司法試験を過ごしたのかを書くことを主たる目的としています。



5/15 火曜日 司法試験前日

 前日までに荷物をまとめてあったので、午前中は自分が作ったノート等を見返して過ごしていた気がする。

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 仕事を抜けて駅まで送ってくれるという父と共に寿司屋でランチ。「合格したら寿司でもステーキでも何でも食べさせてやるぞ」と発破をかけられて、北陸新幹線に乗る。普段は金沢行きに乗ってたので東京行きはあまり慣れない。


 そして、東京駅に着くなり、トラブルが発生。キャリーケースには教科書、判例百選等を詰め込んでいたわけであるが、エスカレーターに乗ろうと思いキャリーケースを持ち上げたところ、重さに耐えきれず取っ手がバキッと根元から折れる。困った。しかし周囲にいる人は「うわぁ…」みたいな感じで憐憫の視線を向けるだけで、助けてくれるわけではない。新潟という田舎から東京へ行くのは、常に困難を伴うのである。


 以前から、「司法試験のためのホテル合戦は司法試験並みに苛烈で、さっさと会場付近のホテルを予約しておいたほうがいい」とのうわさを聞いていた。しかし、僕は、面倒で春先まで予約を怠っていたものの、五反田(司法試験会場)の隣の駅の大崎駅の付近のホテルの予約をまとめてとることができていたので、そこまで頑張ってキャリーケースを手押ししていく。バリアフリー化の大切さを実感した。


 ホテルについて荷物を整理した後、司法試験会場の下見に行くなんていうバカげたことをするわけはなく(明日五反田駅で人の流れについて行けばよいだけのこと)、ホテル付近の飲食店・コンビニ等のリサーチをした。ここで5日間過ごすわけであるから、よっぽどそっちの方が大切である。そして、近所のイオンで飲食物を買い込んだのちに、ラティオスレイド(ポケモンGO)をハシゴする。実家の付近では土日の駅前ですら人が揃わないことが平気であるから、伝説ポケモンのレイドを難なくこなせてとても嬉しかった。期間中、5,6回はやったような気がする。


 さて、ホテルについて2,3時間ずっとその辺で遊んでいたわけであるが、さすがに復習しないとヤバいかなと思って、ノートを開いてみる。しかし、そわそわしていてあまり集中できるわけでもなく、特に得るものもないまま、日が暮れた。その日の夜は、行きしなに駅弁を買っていたので、カップ麺と併せて部屋で食べた。


 僕はお風呂に入るのが好きで、幸いなことにホテルの部屋の風呂がでかかったので、昼間に買った入浴剤を投入して1時間くらい何人かと電話しながら汗を流す。電話した人は皆「いよいよやな…」と僕以上に緊張していたように思う。当の本人があまり緊張していなくてすまん、という感じである。


 お風呂から上がって、明日の科目の復習をさらっとして、就寝。11時半くらいに電気を消して、1時間くらい寝付くのにかかったのではないか。



5/16 水曜日 1日目

 3月末に実家に帰ってきてからというものの、生活を朝型に切り替える!という立派な決心が実行されるはずもなく、毎日9時に起きて2時に寝るみたいな生活をしていた。さすがに最後の1週間は1時くらいには寝ていたように思うが、とにかく朝が起きられない。それゆえ、朝6時半に起きるということ自体が、今年に入って初めてではないかというレベルの出来事であった。起きてから、とりあえずTwitterの大学用アカウントを開くと、友人はみな起きていて気合十分であった。いよいよこの日がやってきたのかという感じである。


 ホテルは朝食付きプランであったから、さっそく朝食バイキングへ。これがまた、種類豊富でおいしい朝食だったので、とてもいいところを選んだなと思った。腹が減っては司法試験はできぬということで、1時間くらいかけてバクバク食べまくる。


 勉強会のメンバーの一人が、昨年予備試験からの司法試験合格を果たしていたので、ある程度気を付けなければならないことは聞いていた。そのうちの1つが、昼食の用意である。昼食休憩の時間は短く、昼休みになってから買いに行くのでは色々と慌ただしくなるとのことだった。そのアドバイスに従い、電車に乗る前に昼食のおにぎり、サラダ等を買う。ファミマがちょうどおにぎり100円セールをやっていたのは、司法試験応援の意味が込められていたのかもしれない。


 大崎駅から五反田駅まではわずか数分なので、参考書を開くのもばかげていると思って、電車の中では音楽を聴いてスマホを見ていた。そして、駅から降りると、予想通り大量の受験生が、予備校スタッフの誘導に従い会場に歩いていた。これに従っていけば、受験会場につくだろうと思って、怖い顔して参考書を読んで歩く受験生に少し申し訳ないと思いつつ、ポケモンGOを起動し、ポケストップを回して経験値を稼ぐ。いつもの日課を崩してまで参考書を読んでも、何も変わらないのだろうと思う。


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 司法試験会場につくと、くそデカい看板があったので、記念に写メ。しかし、受験生のみんなは、そんなの関係ないよという感じで視線を手元の参考書に落としたままスルーして歩いていく。怖い。写メぐらい撮っていけばいいのに。そして、会場の入口には、司法試験界隈ではおなじみの伊藤真が、スーツと笑顔をびしっと決めて、「頑張ってください」と声をかけてくる。こちらは僕も無視した。


 さて、僕は14階が試験会場だったので、誘導にしたがってエレベーターに乗る。なお、エレベーターは、普段このビルに出勤している人たちが使うきれいなエレベーターではなく、大きな荷物を運ぶための大きな業務用エレベーターであって、20人くらいの受験生がすし詰めにされて、各々のフロアへと向かう。


 僕の番号が割り当てられていた部屋は、京大の時計台記念館の公演スペースをもう少し汚く、大きくしたような場所であった。赤色の絨毯に机とパイプ椅子が整然と並べられてた。イヤホンを付けたまま入ると間もなく係員が飛んできた。「電子機器の使用は禁止ですので外してください」みたいなことを言ったのだろう。イヤホンをしていてよく聞こえなかったが、はいすいませんと言って、イヤホンを外す。息苦しい。


 机は、よくあるパイプ机であり、左右に受験生が座り、真ん中に試験用六法が置かれていた。隣は可愛い女の子がいいなあという希望を抱いていたものの、自分の受験番号の隣には、既にオタクのような男が座っていた。正直がっかりした。僕より年上そうな風貌である。


 上記の人とは別の勉強会のメンバーが、予備試験の会場で隣が貧乏ゆすりの激しい小デブで、常に机が震度3みたいな状況であったから、机の脚を自分の両足で挟まないと揺れてまともに字を書けないという経験をしたという話を聞いていたので、「隣の受験生ガチャ」の結果がある程度試験の出来を左右するのだろうと思っていた。そして、ガチャの結果は、可愛い受験生というURを引くことができなかったことは残念だが、彼は良さそうな人であるし、はずれではないだろうと思った。


 彼は、僕が席に着くなり話しかけてきた。「何か気になることがあったら、何でも遠慮なく言ってください」と。僕は、予備試験は1度も受けたこともなければ、司法試験の受験も初めてである。だから、司法試験の界隈はこういうマナーがあるのだろうかと少し不安に思った(そんなことはない)。「は、はあ…」と少し困惑交じりの返事をした後、あることに気づいた。彼の使用している逐条テキスト(憲法だったかな?)が、2011年度版なのである。僕は、そのことがとても気になってしまった。おそらく、彼の発言は、この司法試験界隈に長くいるからこその、気遣いの発言なのだろう。絶対今年で一緒に抜け出そうなと、勝手に共闘を誓った瞬間である。


 そして、試験開始前に会場を見渡してみると、変な奴がたくさんいる。お守りでできた数珠のようなものを首に巻いている奴が入ってきたときは、何て怖いところに来てしまったのだろうと思った。左斜め前の席の奴は、ティッシュを大量に机の上に置いていて、騒音が予想されて嫌な気持ちになった。


 いよいよ選択科目(僕は労働法)の時間になり、注意事項が読み上げられるとともに、問題冊子と下書き用紙というのが配られる。A3の紙で、これに答案構成のメモをしていいよというものらしい。いつも定期試験では、問題用紙の空いたスペースや、答案の表紙の裏などに書いていたので、こんなに大きなのいらないよ、というように思った。


 午前9時、「はじめてください」の一言で、僕の司法試験が始まった。


 労働法のページを開いて、第1問の問題文を読むと、うわぁ…と思ってしまった。試験の数日前に労働法の問題集で勉強したときに、なんかこれ言ってることよく分かんないけど、出なさそうだし、まあいいか、と流してしまったところが出てしまったのである(第1問の深夜手当の取扱い的なところ)。開始3分でいきなり頭の中でエンドロールを流すような問題作りはやめてくれと思ったが、試験はまだ始まったばかりである。気を取り直して、第1問はあとでやることにした。とりあえず、第2問が読んで一通り構成が浮かんだので、こっちから書くことにした。第2問は、特に難しいところがなかったように思うので、書きすぎてしまった。4枚目の最後の行まで書いたが、4枚目の途中で字を小さくせざるを得なくなってしまい、こういうところに普段から答案を手書きすることの大切さがあるのかなあとも思った。ちなみに、労働法は66.7点であり、僕の成績の中でも一番良いものであった。


 昼ごはんは、あらかじめ買っていたおにぎりとサラダを早々に食べ、時間を余らせる。会場内ではスマホをいじれないので、仕方がないから会場の外に出て、スマホをいじりながら適当に時間をつぶす。


 昼を食べたら、憲法である。問題文をあけると、また頭が痛くなった。前年度までの「原告の主張・被告の反論・あなたの見解」という従来の形式が踏襲されていない、いわゆる出題形式の変更が行われていた。市の職員が条例案を持ってきて、これどう思います?ときかれた弁護士のアナタは、どのようなことを言いますか的な問題であった。僕は、「平成最後の司法試験」は、何かとんでもないことをやろうとしているのではないかと疑った。実際、その予感は的中することになるのだが。


 さて、問題文を読んでみると、長ったらしいけど、メインは21条の表現の自由と、22条1項の職業選択の自由だろうということはすぐにわかったし、しかも、出題形式が変更されただけで、書くべき骨格は、結局従来の形式から逸脱するものではないとも思ったので、当初感じた困惑はそこまで深刻なものではないように思った。ただ、書くべきことが多すぎて、ダラダラ答案構成していたら絶対間に合わないだろうと思い、答案構成はそこそこにして、たくさん書くことを念頭におき、頑張った。


 憲法の時間が終了したときに、二個前の机にいたおじさん受験生が、「筆記用具を置いてください」と言われたにもかかわらず、書き続けていた。最前列なのによくやるわ…と思いましたが、潔さというのも大事なんだと思う。結局そのおじさんは、8科目中5科目で注意されていた。僕は今まで途中答案というのを書いたことはない(実質途中答案みたいなのはあるけど)から、途中答案で悪い点数をつけられるという恐怖を味わったことがない。おじさんは、そうした恐怖に怯えていたのだろう。


 次は行政法である。正直僕は行政法が得意ではないから、不安であった。実際、問題文をあけてみると、また出題形式が(微妙に)変更されており、なおかつ問題文を読んでもよく分からない。困った。国家賠償法がでるという話はどこに行ったのか。やり場のない怒りを感じながら、こちらも頑張って書いた。


 1日目があっという間に終わった。今日だけで3+2+2=7時間も字を書いていたので。疲れた。帰り際に天丼(上)を食べて、翌日に備えることにした。

category: 法律

Posted on 2018/10/02 Tue. 21:14  edit  |  tb: 0   cm: 0  

平成30年度司法試験に合格しました。 

このブログ書くのも久しぶりですね。


タイトルのとおり、今年の5月に行われた司法試験に合格しました。


色々な受験勉強をしてきましたが、この司法試験の勉強だけはもう二度とやりたくないですね。
仮に不合格だったら自分一人で田舎にこもってやらなければならない、というのもありますが、同時に8つの法律を並行して穴なくやっていくのは、とにかくしんどい、というのが一番の理由です。


そういうわけで、無事に合格できてよかったです。
修習地の希望は大阪でだしました。大阪になるといいなあ~


司法試験終わってから1秒も勉強してないので、今の学力は学部生程度かもしれません。だから、本当にそろそろ勉強を再開しなければな~~~と思いつつ、たぶんやらないと思います。笑
思い返してみれば、小学生の時から、夏休みなどの長期の休みにはほとんど勉強することなく、ダラダラ過ごし続けていました。今更その性格が変わるとは思えません。


残り二か月、休みを満喫しつつ、将来のことを色々考えてみようと思います。


司法試験の成績がわかったら、また記事を書こうと思います。

category: 法律

Posted on 2018/09/17 Mon. 22:58  edit  |  tb: 0   cm: 0  

京大ロー平成28年度講義情報 

 こんばんは。現在春休みを謳歌しています。

 久しぶりのブログ更新ですが、これといって書きたいテーマもないので、今日は1年間の院での講義を振り返って、特に基幹科目について、講義の客観的な情報や個人的な感想をまとめたいと思います。なお、授業の良かった点について言及することはあっても、悪かった点については殆ど言及しないつもりです。僕がそのようなコメントをすることはおこがましいことだと思うので…。


(Ⅰ)2016年前期

(1)民法総合1(月2)
担当:山本敬三先生
使用教材:民法総合事例演習(第1部)
当て方:ランダム(先生曰く、一定の法則に従っているそうだが…?)
マイクの回転速度:2,3回の講義で1回。
その他:先生が作成されたパワポを用いながら授業が進んでいく。授業後にはこのパワポを抜粋したものと要件事実表が配布され、復習するのに役に立つ。説明が分かりやすく、質の高いものであることは多言を要しません。授業では、基本的な事項(例えば、危険負担の制度を支える理念は何か、不当利得の公平一元論とは、類型論とはどのような理念に従ったどのような考え方であるかetc)から問題を検討するに当たっての発展的な事項まで質問される。分かりにくいことを言ってしまうと突っ込まれるし、声が小さくても苦言を呈される。民法理論は勿論のこと、実務家で大切な姿勢というものまでをも学ぶことのできる満点の講義。ただ、授業が平気で30分前後延長される(最大で51分延長された)が、素晴らしい授業であるからマイナス評価要素たりえない。

(2)刑事訴訟法総合1(月3)
担当:酒巻匡先生
使用教材:ケースブック刑事訴訟法(捜査法部分)
当て方:ランダム
回転速度:僕のときは1回だけ当たった。
その他;事前にケースブック刑訴法のうちどの問題を授業で取り扱うかを指定される。先生に当てられたら10分前後問答をすることになる。学生との議論よりも先生が一方的に喋る時間の方が相対的に多く感じた。基本的な刑事訴訟法の知識を修得していることを前提とした解説が加えられる。指定された問題を予習してこなかったり、判例を読み事案を把握しておかないとキツイことを言われるので要注意。なお、僕のときは無令状捜索・差押えが所定の14回の期間内に終わらず、補講で講義がなされることになった。ゆえに、進度はそこまではやくない。

(3)商法総合1(火3)
担当:洲崎博史先生
使用教材:会社法事例演習(第1部)
当て方:席順(横方向)
回転速度:2,3回の講義で1回。複数問解答するよう求められることもある。
その他:黒板には問題の解決をするのに必要な条文の番号をメモするのみであまり使わない。扱わねばならない問題数が多いせいか、あまり関連質問や事案を変更したような質問がされることはなく、答えたらそれで終わるということもよくある。僕は4回生のときに洲崎先生のゼミだったこともあり、先生の解説はすき。

(4)公法総合1(火5)
担当:原田大樹先生
使用教材:ケースブック行政法、先生のHP等で公開されるレジュメ・予習復習課題
当て方:席に従った規則性あり(横方向)。
回転速度:僕のときは1人2回当たった。
その他:初回を除き、授業の冒頭に前回の内容をもとにした復習課題の解説から始まる。授業はレジュメに従って講義形式で進み、途中で予習課題にうつるというもの。説明は分かりやすい。しかも時間内に終わることが多く、超過しても最大で10分程度だったので、講義計画自体よく練られているのだなと思った。先生との議論をしても、予習を大外しさえしていなければたいてい「そうですね」といって乗り切れる。

(5)刑法総合1(水2)
担当:安田拓人先生
使用教材:ケースブック刑法(わずか)、先生のオリジナル問題(基本的にはこれ)
当て方:席順(横方向)
回転速度:3,4回の講義で1回。
その他:ケースブック刑法は極めて評判が悪く、その著者の1人である先生も「ちょっとね…」と苦言を呈するものであるため、基本的には先生が事前にアップする予習課題に従って授業が行われる(その課題に数問ケースブックの設問が混じっていることがあった)。ケースブック刑法(第3版)はこの春に第3版に改訂されるそうで、こうした方針が2017年以降も継続されるかは不明ですが。で、先生の質問票は(授業で扱われるレベルの)ケースブック刑法の設問に比べたら随分難しいです(基本的な事項を問う設問がほとんどない)。解答しても、簡単に逃がすことは少なく、関連質問や反対説に立ったらどうなる?といった感じのことを聞かれます。

(6)民事訴訟実務の基礎(金4)
担当:佐々木茂美先生
使用教材:新問題研究 要件事実、民事訴訟第一審の解説、民事判決の起案の手引き、および授業用レジュメ課題
当て方:微妙な規則性あり(席順)(誰からマイクがスタートするかが気分に係っているようにみえる)
回転速度:3,4回の講義で1回。
その他:授業用のレジュメ課題に従って授業が進められる。僕は学部時代民法を要件事実を意識して(要件事実に従って)勉強してこなかったので、この授業は目新しいことが多く、大変でした。春休み期間に新問題研究だけでも読み進めておくとよさそうな気がします。授業用のレジュメ課題以外にも、架空の紛争事案を用いて請求の趣旨、請求原因等を書く「起案」という課題が2,3回の講義に1回のペースで存在し、こちらも大変。民事訴訟の実務の基礎というタイトルですが、民事訴訟法の話が中心というわけではなく、主眼は要件事実にあると思います。僕は(今も)民法が苦手なので、この授業は結構重かったです。


(Ⅱ)2016年後期

(1)刑事訴訟法総合2(月5)
担当:堀江慎司先生
使用教材:ケースブック刑事訴訟法(主に証拠法部分)
当て方:開始はランダムで席順に従った規則性あり。
回転速度:2,3回の講義で1回。複数問解答するよう求められることもある。
その他:講義の数日前にケースブック刑訴法の予習する問題が指定される。変な問題が指定されることはほとんどなかったので、変に頭を悩ませることはなかった。先生とのやりとりでは、設問に答えるだけで終わることはなく、関連質問や、他説に立った場合の検討(例えば自白の排除根拠として、虚偽排除や人権擁護ではなく違法排除に立ったらどのような解決がされることになるか)をされることが多い。この質問を通じて、この部分はこういうことだったのかと気付くことが多く、非常に有益。

(2)民法総合2
担当:山本豊先生
使用教材:民法総合事例演習(第2部)
当て方:開始はランダムで席順に従った規則性(基本的には横方向)あり。
回転速度:1,2回の講義で1回。友人の中には5,6回連続で当たったという人もいた。
その他:設問の解決に必要な事項のみならず、基本的な原理・原則部分にも質問がなされるというのは民法総合1に同じ。要件事実を黒板に逐一記載するという斬新なスタイルで、黒板を広く使う。授業終了後には潮見先生が作成された要件事実表が配布され、こちらは復習に非常に有益(ただ、「この部分は授業で説明した通り」等の記載が時々なされており、潮見先生のクラスではない僕にとっては??となるところが多かった(例として、Ⅱ-1の消滅時効の援用権者の範囲))。

(3)商法総合2
担当:斎藤真紀先生
使用教材:会社法事例演習教材(第2部)
当て方:席順(横方向)
回転速度:2,3回の講義で1回。複数問解答するよう求められることもある。
その他:基本的な進め方は商法総合1に同じ(こちらも、必要な条文を黒板にメモするスタイルであるが、洲崎先生と違う点としては、設問ごとにどういう状況・関係にあるかを図で示すことがあるくらい)。時々複雑な事項についてはパワーポイントを用いた講義がなされることがある(例として、指名委員会等設置会社、監査等委員会設置会社のしくみについて)。説明が時々早口で聞き逃すことがあるので要注意。なお、商法総合2の部分は、もっぱら条文ゲームの要素が大きく、予習がたいへん(特に組織再編のところのⅡ-9,10,11)。

(4)公法総合2
【行政法部分】
担当:原田大樹先生
使用教材:ケースブック行政法、先生のHP等で公開されるレジュメ・予習復習課題
当て方:公法総合1に同じ。
回転速度:僕のときは1人1回当たった。
その他:公法総合1に同じ。ただ、夕方よりも午前中に見る原田先生の方がシャキッとして見えた(当然)。

【憲法部分】
担当:土井真一先生
使用教材:Case and Materials 憲法訴訟、予習レジュメ課題
当て方:席順(最前列の人が当てられる)
回転速度:7回の授業のうち、あたったのは10人ほど。講義が多い。
その他:使用教材に掲げた憲法訴訟は新しく購入したが、ほとんど使われなかった(先生が作成した予習課題でたまに登場するくらいだった)ので、図書館にあるもののコピーで十分代用可能だと思います。基本的に先生の講義で進んでいき、しかも分かりやすく、ノートをとるのが大変(学部時代もそうでした)。憲法訴訟という学部の憲法の講義では手厚く扱われない分野について、一から学べます。

(5)民事訴訟法総合1
担当:山本克己先生
使用教材:ケースブック民事訴訟法、ロースクール民事訴訟法
当て方:ランダム
回転速度:2,3回の講義で1回。
その他:1年通じて最も緊張感にあふれた科目がこれです。間違いなく(笑)。授業前に取扱う問題が指定されることはありませんが、授業の進度に応じて予習した問題の解説がカットされることがあります。授業中の解説では、基本的な制度趣旨や判例の言っていることの検討をすることはほとんどなく、高度な議論が続きます(それゆえ、民訴の苦手な僕はついていけないことがよくありました)。先生とのやりとりではまず何かしら言い返され、しかも的確に答えることが難しいようなことを聞かれます。予習も平気で6時間以上かかるなど、重たい科目でした。

(6)刑法総合2
担当:高山佳奈子先生
使用教材:ケースブック刑法
当て方:名簿(あいうえお)順
回転速度:2,3回の講義で1回。ただし、事例問題の場合は超高速。
その他:ケースブック刑法の中から比較的穏当な問題を事前に指定されます。それゆえ刑法総合1に比べたら圧倒的に予習時間は短いものでした。「判例の事案を紹介する」ために1人の生徒を消費するので、これにあたると楽チン。先生とやりとりする中ではあまり深いことを聞かれることはなく(たまーに1人の生徒が特に理由もなく集中砲火を浴びることが何回かありましたが…)。事例問題の場合はとにかく高速で、数秒しかマイクを握らない人もチラホラ(例えば、甲と乙の罪責どちらから検討しますかと聞かれ、甲からいきたいですと答えただけで、次の人にマイクが回る)。


*おまけ
労働法1・2(いずれも金3)
担当:村中孝史先生
使用教材:ケースブック労働法
当て方:前期は講義形式。後期は2年生から名簿順
回転速度:受講人数に応じるから何とも言えないが、僕は2回当たった。
その他:前期では、講義形式で労働法の全体を概説する。後期では、特に重要なテーマについて、先生作成の問題についての問い及びケースブックの問いが議論される。授業アンケートに「喋り方に覇気がない」と書かれたことについてブツブツ言っていたが、確かに話声が聞きにくいときがあるので、講義を録音するときには特に座る場所に注意をした方がよさそう。しかし、敵対勢力である同○会を叩くときだけは覇気に満ちていて、労働法の話をするときよりも楽しそうです。


 1年間、個性に溢れた先生方の授業はどれも充実したものでした。これらの先生に習う機会はもうほとんどなくなってしまい、寂しいですね。それゆえ、今は、3年生になったら何の授業をとろうかな~と悩み続けているところです。

category: 日常生活

Posted on 2017/02/22 Wed. 00:29  edit  |  tb: 0   cm: 0  

大学4年間の定期試験がすべて終わりました。 

1/29の刑事訴訟法の試験をもって、僕の大学生活における定期試験がすべて終わりました。

正直、ラストを飾るにはふさわしくない勉強量で、おそらく20時間も勉強していません。
今日の試験問題はきちんと対策していればしっかりとコンパクトに必要事項を記述できるであろう問題だったことを考えると、後悔が残る結果になってしまいました。

法学部の専門科目においては、およそ4割程度を優で、残りはすべて良で揃え、可と試験を受けたが不可の判定だったというものが無かったのは少しだけ誇ってもよいのかもしれません。少しだけね。
刑事訴訟法はどうかな。手ごたえ的には75~78って感じだけど、酒巻教授がどのような採点をなさるのかが分からない。


試験前は勉強すべきであると思います。

「学生」と名の付く身分である以上、目先の試験に対してはそれが自分には関係ないものや、ただこなせばいい(単位さえ取ればいい)というものであっても、それなりに勉強をして対策を練ることが最低限の務めであると思っています。
まして僕のように授業料を全額親に出してもらっているような人間は、その要請がいっそう強いのではないでしょうか。


試験前に何をするとしても、最終的にはすべて自己責任ですので、自由であるとは思います。

その与えられている「自由」の中で、勉強をすることは「義務」ではありません。我々には「勉強をする自由」が与えられているのです。

先日、就職の決まった友人と食事に出かけたときに、こんな話を聞きました。
いざ就職が決まって春から社会人として働くとなると、今まで有り余っていた時間の大部分が労働に食われ、さらに人づきあいなどをしなければならず、自分の好きなものを学ぶことができる時間が物理的に少なくなってしまう未来が待っているのである。だから、大学4年間という時間は自分の好きなもの好きなだけ学ぶことができる貴重な時間であったのだと。その貴重さは、自分が働きはじめたり、結婚して家庭を築いたりするとより一層実感されるのではないかと思っている。。。と。

僕はどうやら大学生活で学んだことを活かすような仕事に就くための軌道に乗りつつあるようですが、そのことは幸せなのかもしれません。
(問題は僕が真に法律学を楽しいと、もっと研究したいと思っているかどうかであるが、それはいったん置いといて…)


試験勉強からも、暫くの間ある意味「解放」されたわけですが、3/31までの究極の「自由」な時間を、どう過ごそうかじっくり考えようと思います。

category: 日常生活

Posted on 2016/01/30 Sat. 00:23  edit  |  tb: 0   cm: 0  

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